WordPressサイトで投稿機能の実装を依頼された場合に、クライアントが投稿データを持っていない場合などは、ダミー投稿を用意して表示を確認する必要がありますよね。ですが、ダミー投稿を作成するのはかなり面倒な作業ですし、カテゴリーやタグを多く用意しているときは投稿に紐づけるのは更に面倒だと思います。
今回はそんな面倒な作業を自動で行ってくれるFakerPressという優良プラグインを紹介します。海外製のプラグインのため、英文しか作成できないというデメリットがありますが、それ以外の点は非常に有用ですし、使い方もかなり簡単なのでおすすめです。
ではさっそく、プラグインをインストールしていきましょう。WordPressの管理画面の「プラグインを追加」を選択し、FakerPressと検索して以下のような画面が出てきたら、インストール、有効化を行ってください。
有効化までできたら、左のメニューバーの下の方にFakerPressというメニューが出来ているので、クリックしてからFakerPressの中の「投稿」を選択してください。
選択できましたら、順番に内容を見ていきましょう。以下では、投稿の数量・日付・投稿タイプなどを指定することができます。
数量は基本的に左側のみで構いません。10-30枚のように範囲を指定するなら右側も入力しましょう。日付は、左側でも選択できますが、具体的な範囲で選択したいなら左側ではなく右側に日付を入力しましょう。投稿タイプは、デフォルトの投稿タイプ以外にも、固定ページや自分で作成したカスタム投稿タイプも選択できます。下の３つに関しては使用頻度は少ないですが、必要に応じて設定してください。
今回は数量：10、日付：2020年1月1日ー2024年3月4日まで、投稿タイプ：デフォルトの投稿タイプという条件の指定で投稿を作成したため、以下のような入力内容となりました。
続いて、投稿の内容の指定に移ります。以下では、投稿の段落の数や、どのHTMLタグを使用するかを指定できます。
こちらに関しては、基本的にこのままでよいと思いますが、投稿の段落の数や使用するHTMLタグを限定したい方は適宜設定を変更しましょう。今回はこの設定のまま作成します。下の２つが分かりにくいと思いますが、画像プロバイダーというのは、投稿に使われる画像の提供元で、Excerpt Sizeというのは抜粋に使われる段落の数です。
続いて、タクソノミーの設定に移っていきます。以下では、投稿に紐づけるタクソノミー、投稿とタームが紐づけられる確率、紐づくタームの数量などが指定できます。現在、「タクソノミー」に表示されている「タグ」「カテゴリー」はデフォルトの投稿タイプに紐づくものですので、自身でタクソノミーを作成し、これらを使わない方は消して、自身が作成したものに設定しましょう。
今回は、デフォルトの投稿タイプに、「お知らせ」「休業日」というカテゴリーを作成し、生成する投稿すべてに「お知らせ」または「休業日」のどちらかが紐づくように設定しましたので、以下のような内容となりました。
タクソノミー：カテゴリーとし、率（投稿がタームと紐づけられる確率）を100%とし、数量を1としています。これにより、すべての投稿が１つのタームと紐づけられる、つまり「お知らせ」か「休業日」と紐づけられることになります。
最後に、メタ欄のルールという設定もありますが、基本的には使わないかなと思います。以上で設定が終了したので、さっそく、一番下にある「生成」を押してみましょう。
このような表示になれば投稿の生成が終了です！では、さっそく生成された投稿を見てみましょう。
日付が指定した2020-1-1から2023-3-4の間で、10個分の投稿が生成されています。また、カテゴリーも「お知らせ」または「休業日」が指定されていますね。投稿内容も以下のように生成されました。
さらに、FakerPressには生成したダミー投稿を自動で削除してくれる機能もありますので、ご紹介します。メニューバーからFakerPressの中の「設定」をクリックしてください。すると以下のような表示が現れます。
これが現れたら、ボックスに「Let it Go!」と入力してください。これだけで、FakerPressで生成した全ての投稿を削除してくれます。非常に便利ですね。
以上、FakerPressの紹介でした！このプラグインを利用して、ダミー投稿がわずか数分でかなり簡単に作成できるので、ぜひ皆さんも使ってみてください。